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本格入母屋造の土壁平屋建て新築工事の隅木の落としカギ部分(納まり)の墨付けの仕方を解説! [仕事、現場、職人]

投稿日時:2016/02/11(木) 00:00rss

積算や見積や製図が溜まりに溜まり、昼間はもちろん桁の墨付けをして夜9時頃までして
事務所で増改築の積算をしていると途中睡魔に襲われ数十分寝てしまいながらもなんとか
持ちなおし頑張っていると気が付けば3時⁈しかし全然眠くない!よ~し!この調子で終わらせようと思い
頑張りましたが結局積算は終わったのですが集計が終わらず朝になってしまいました…。
久しぶりに徹夜になってしまいました…。お客様を待たせるのは気の毒と思い頑張ってますが
なかなか終わりません…。もう少しお待ち下さい。

さて昼間といえば桁の墨付をしていますが、今日は軒桁の隅木が掛かってくる部分の落とし掛かりの墨付や
隅木の口脇線などの墨付をアップしたいと思います。

この写真は、隅木が掛かってくる部分の隅木の角度を墨付している様子の写真です。
この家の隅木は棒隅木といって軒桁に対して45度で隅木が掛かってくるので差し金を桁芯墨に五寸の五寸に
合わせれば45度の墨が出せます。この桁芯を通った45度の墨から隅木幅4寸の半芯の墨を左右2寸づつ出します。
これで45度の墨が3本引けました。これが隅木のかかる幅の墨になります。


続いて隅木の出中側(軒桁の外側)の隅木の口脇線を墨付したいと思います。
​先ほど出した隅木の幅の墨の右端と左端の墨を桁上端から垂直に2本墨を出します。
​次に小返りといって軒桁に垂木下端の墨(軒桁に垂木が乗る高さの墨)を付けます。
この垂木下端の墨の事を小返りと呼んでいます。
次にこの小返りの墨を基準に隅木の下端を計算して出します。この家の隅木の高さは4寸なので
隅木高さから化粧垂木高さの2寸5分を引くと(隅木上端と垂木上端は同じ高さになるので)
隅木の残り寸法は1寸5分になります。これが隅木の下端寸法になります。
ということは基準墨の小返り墨(垂木下端なので)から1寸5分下がったのが隅木下端になります。
(この計算は写真でいうと隅木幅の左側の隅木の下端を出す計算です。)
次に先ほど出した隅木下端の墨(左側の墨)から右側の隅木幅(4寸)までの口脇線(隅木下端)の墨を
出します。この隅木は4寸勾配(10㎝水平に線を引いてその先端から4㎝垂直に上へ線を引く。その両先端
を斜めに結んだ線が4寸勾配です。)なので隅木が45度でかかってくるので隅木下端の墨は4寸勾配の半分の
2寸勾配になります。先ほど出した隅木下の墨を通る2寸勾配の墨を引きます。
2寸勾配の墨の引き方は、軒桁の上端に1尺と2寸の目盛りを合わせて先ほど出した隅木下の墨を通るように
引きます。これで出中側(軒桁の外側)の隅木の落とし掛かりの墨が出ました。

この写真は、隅木の落とし掛かり部分を出中側(軒桁の外側)から撮った写真です。

この写真は、軒桁の上側と外側を撮った写真です。

この写真は、軒桁の入り中側(軒桁の内側)から撮った写真です。
入り中側の隅木の下端の出し方は差し金を使って出す方法と計算で出す方法と2通りありますが
ここでは計算で出す方法で出したいと思います。
まず入り中側も隅木の下端の口脇線は4寸勾配の半分の半勾配すなわち2寸勾配は変わりません。
それから隅木勾配4寸ということは垂木勾配、屋根勾配共に4寸になります。
それを踏まえて入り中側の口脇線を出していきましょう。
入り中側では写真右側の隅木幅墨基準で口脇線を出します。
出中側の口脇線(隅木下端)の最下点は小返り下から2寸6分下がったところでした。
出中側から入り中側まですなわち軒桁幅は4寸1分です。ということは水平に4寸1分進むと
4寸勾配でいくら上がるか計算します。4寸1分×4寸勾配で式は410x0.4=164となります。
ということは軒桁幅4寸1分の時、隅木は出中から入り中まで1寸6分4厘上がるということですので
先ほどの2寸6分から1寸6分4厘を引くと式260-164=96になり入り中側の隅木下端は桁天端から
9分6厘下がりになります。この寸法が解ると写真右側の隅木幅の隅から垂直に下へ9分6厘下がった点が
入り中側の隅木下端の最下点になります。
次にこの最下点を通る(先ほどと同様に)2寸勾配の墨を引くと入り中側の隅木の口脇線が引けました。

はぁ~!長かった~。ブログで説明するのは難しいですね。興味ある方は遠慮なく問い合わせや電話して
作業場見学並びに墨付け、手刻み見学して頂いてかまいませんよ。
どうぞお気軽にお問合せ下さい。

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