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通し柱の差し合わせ! [仕事、現場、職人]

投稿日時:2014/08/14(木) 16:30rss

久しぶりのブログの更新です。棟上げ前になってブログの更新が疎かになってしまい申し訳ありません。
実は8月10日に無事に棟が上がりました!お施主様、並びに近隣の皆様にご迷惑をおかけしましたが、ご協力頂き餅まきまで無事に行うことができました。本当にありがとうございました。

ここからは、現場とブログにタイムラグが生じますがなるべく早く現場に追いつく様にブログも頑張ります!
今日は角の通し柱の差し合わせの様子をアップしますね~。
この間、紹介した差し付け板を使って墨を付けて刻んだ柱と桁と梁を差し合わせて行きます。柱は四面平らな面で成り立っていますがその面に差さってくるホゾを割り付けたり墨付けたり柱に墨を付けたり一本の柱に対し差し付け板も一本でその柱に何本差さって来ても割付や墨付けが出来る優れものの定規なんですよ。上の画像の様に大きさの違う角材が違う方向から2本差さってくる簡単な仕口から大黒柱などに差さってくる複雑な仕口から全てこの差し付け板があれば間違いなく墨を付けて刻むことができます。
上の画像は、桁背270ミリの角材に二枚ボソを付けて差し合わせている様子です。
呼び栓を打ってピッシャリ食らいつきました。
栓を打つ為に穴が空いていますが、柱の穴と桁のホゾの穴が3ミリほどズラして穴を空けています。
樫の栓を打ち込めば打ち込むほど柱の方に引き寄せられる様に造っています。
本栓を取る時に栓を打ち込んでいくたびにグスグスっと柱の方に引き寄せられてピッシャリ柱と桁がくっ付くとやっぱり大工はやめられんなぁ~と思う瞬間です。この柱にもう一本差し合わせしたら、この柱の差し合わせは完了です。
もう一本の桁の差し合わせもピッシャリ柱と桁がくっ付いています。
これでこの通し柱の差し合わせは完了です。この工法だとどんなに引き抜けの力がかかってもホゾは絶対に抜けません。
木材のみで強度を出す為に昔から実践されてきたこの様な技法が本物の伝統工法だと私は思います。
 

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