棟梁の仕事ブログ

【遠賀郡 Y様邸】築45年の入母屋造りの屋根改修再生工事 (入母屋隅木口脇線墨付編)(宗像市 白木建設)

2020.09.25
最近、現場作業や見積やブログ更新やホームページ更新などやらなきゃいけない仕事が
山積みですが頑張って一つ一つこなしていきたいと思います。
今日もブログにアップするのは築約45年のお宅に白蟻が発生し2階の松梁と桁などに害を及ぼし
1階の入母屋造りの屋根の構造材のほとんどに害を及ぼし補強、改修再生工事を早急にしないと
いけない状態でいつもお世話になっている白蟻防蟻駆除業社からこの御宅を補強、改修出来る大工さんを
探しています。と連絡があり現場を視察、調査して補強、改修再生工事を受注した現場の様子を
アップしたいと思います。

八番通りの桁に妻桁と鼻木をアリ掛けする為の墨付けが完了しました。
この後、入母屋には欠かせない隅木の落とし掛かりの口脇線の墨を付けていきます。

八番通り桁に隅木の落とし掛かりの口脇線を墨付けした様子を入り中側から撮った写真です。
このお宅の隅木は棒隅木と言って桁に対して45度で隅木が掛かってくるので本中の中心点を通る
45度の隅木芯を付けて隅木幅の半身寸法を振り分けて付け屋根勾配が4寸勾配なので隅木成から
垂木成を引いて口脇の下り寸法を計算して下り寸法を付けます。

八番通り桁に妻桁と鼻木をアリ掛けする為の墨を付けた様子を出中側から撮った写真です。
この後隅木の落とし掛かり部の口脇線を付けていきます。

八番通りの桁に隅木の落とし掛かり部の口脇線を墨付けが完了した状態を出中側から撮った写真です。
隅木芯と隅木幅の墨を桁の上に付けたら口脇線の下り寸法を計算して口脇線の下り寸法を出中側の
隅木下端の水上側に出してその下り寸法から隅木下端の口脇線(隅木勾配4寸の半勾配即ち2寸勾配)
を付けて隅木の落とし掛かり部の口脇線の墨付け完了です。

隅木の落とし掛かり部の口脇線の出し方を簡単に説明しましたが上記と同じ出し方で4番通り桁にも
墨を付けて8番通り桁と抱き合わせて撮った写真です。
こうして並べると少し隅木が掛かってくるのがイメージしやすくないですか?
次のブログでも入母屋の隅木の落とし掛かり部の口脇部の切込み及び刻みの様子を
アップしたいと思います。

本物の家を追求、探求し伝統を伝承し伝説を目指す! 宗像市 白木建設

 

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